クルマに興味のない人にこそクルマに、アニメに興味のない人にこそアニメに、コスプレに興味のない人にこそコスプレに、興味を持ってほしい

痛車イベントが各方面から注目される要因の一つに、クルマそのものに興味がない人も楽しんでいるというのがあると思います。一枚でもアニメやゲームのス テッカーさえ貼っていれば車種もカテゴリーも問わず痛車として楽しむ事が出来る。それこそ普段乗りの実用車から、ハードなチューンドカー、高額なスーパー カー、知る人ぞ知る珍車希少車、最近では公式戦のレースやラリーにまで痛車仕様の競技車両が出走するなど、痛車というカテゴリーそのものが全てのクルマ文 化をアーカイブしているといっても過言ではないでしょう。
クルマは移動手段として所有しいるにすぎないけど、好きな作品のステッカーを貼っているから、クルマそのものには全く興味はないがとりあえず好きな作品の 痛車が見られるから、コスプレイベントが併催されているからという理由で痛車のイベントに来場するという話も耳にします。元来クルマのイベントといえば、 昔から来場者はクルマに興味がある人が来るものと決まっていました。特定のカテゴリーに絞ったイベントに至ってはそのカテゴリーに属する車両に興味のある 人しか来ないのが当たり前でした。ところが痛車イベントでは今までは全く接点がなかったカテゴリー同士のクルマのオーナーがアニメやゲームという媒介を通 じて談笑しているばかりか、全くクルマに興味のない人がチューンドカーのオーナーと好きな作品の話で盛り上がってるという事もあります。ペーパードライ バーのコスプレイヤーの女性が自分がコスプレをしてる作品のステッカーが貼ってあるクルマやバイクを見て興味を持つという事もあるそうです。逆にアニメや ゲームには興味はないけどクルマは好きで変わったクルマが見られるからという理由で痛車イベントに来場する人も少なからずいるようです。
しかし中には、クルマに無頓着なのに痛車にする、クルマには興味がないのに痛車イベントに来る事、逆にアニメに興味がないのに痛車イベントに来る人を快く 思わない人もいます。痛車イベントにコスプレは必要ない邪魔だという人もいます。でもそれはせっかくのチャンスを逃している事にならないでしょうか？クル マでもアニメでもコスプレでも今まで興味を持っていなかった人が興味を持ってくれる機会みすみす逃すどころか自分から遠ざけてしまう事が果して良いことな のでしょうか？
この国には古来より縁（えにし）という言葉があります。「袖触れ合うのも多生の縁」と言います。理由やきっかけや形態はどうあれ、今までクルマに興味がな かった人がクルマのイベントに、アニメに興味のなかった人がアニメのイベントに、コスプレに興味のなかった人がコスプレのイベントに足を運んでくれるので すから、これを縁にクルマを好きに、アニメを好きに、コスプレを好きになってもらえたらという願いからこのイベントを立ち上げる事にしました。


痛車のイベントだからクルマのイベントとしてはそこそこ、コスプレはオマケ程度に終わらすような
事 はしたくありません。「趣味の世界は間口は広く敷居は高く」という言葉があります。JAF認定コースを会場とするモータースポーツイベント内で開催する事 を活かし、希望すればサーキット走行やプロドライバーによるドライビングレッスンなど本格的なモータースポーツにも触れる事ができる事はもちろん、実際の 萌え系コンセプトカフェの経験者による本格的なメイドカフェ、コスプレイベント団体の運営によるコスプレイベントなどクルマのイベントとして、コスプレイ ベントとして本格的に楽しめるイベントを目指します。クルマ好きが来ても、痛車好きが来ても、コスプレイヤーが来ても普通に楽しめて、なおかつ全部好きな人だともっと楽しめる・・・そんなイベントになったらいいなと思っています。
そして、いままでクルマを移動の手段としてしか使っていなかったレイヤーさんが次に来たときはホイールを換えていた、免許をAT限定を解除してMT車に乗 り換えた、今までアニメなんてパチスロくらいしか知らなかったのに、次のレースではボンネットにキャラステを貼った、ブルーレイと原作全巻揃えてしまっ た。そんな日が来ることを心待ちにしております。